新しいピタゴラスイッチのスケッチしていたときのこと。
突如現れた母に"暇人"呼ばわりされ、とっさにズボンをチャックを隠したのだが、立ったのは腹だった。
「暇人は暇を持て余す人のことを言うんじゃない、暇を楽しんでいる人のことだ!」
自分が暇人と認め、暇を肯定してまで擁護したのは紛れもなく僕が暇人だったから。
と後で気付いた。
女を弄んだこともなければ弄ばれたこともない僕ですら、暇なら弄べる。
"暇"はフランス語できっと女性名詞だからこれで僕も勝ち組だ。
勝ち組。。。涙が出るくらい良い響きだ。
そう興奮気味に説明していたらチャックの方が立った。
ただ僕は暇をただ弄ぶのは好きじゃない。
煮たり焼いたりして料理を楽しむように、暇もくだらないことに使ってこそ。
のちに"大切な時間が・・・"と振り返ったときの後悔がまたたまらない。
地元の一大イベント"みんなでお散歩"(通称みん散)に参加してみた。
スタートに立っていたのは僕とヘミングウェイ、すなわち老人ばかりで、きっと野次馬は老人に囲まれていた僕をホームヘルパーと勘違いしたに違いない。
参加の手続きを済ませ、配られたローカル臭たっぷりの手書きマップをもとにルート進んでいく。

チーバ君に励まされた。
東京の人は歩くのが速いとかいうけど、僕からしたら彼ら都会人はヌメらないカタツムリ。
それくらい僕は歩く速さには自信があったから、今回のお散歩イベントでは、楽しく参加している老人を目の前に、1位でゴールしてやろうと密かに狙っていた。これでようやく僕も日の目を浴びることになるのか。。。

キミは恋をしているのかね。
老人に敵意むき出しで歩いていたせいか、いつの間にか周りには人がいなくなっていた。
よーやくついた第1チェックポイントで衝撃の事実を知る。
「おつかれー遅かったねー」
ばかな。
だって老人を抜くことはあっても抜かれることはなかったはず。
しかもあれだもん。後ろの老人が来れないように倒れ木で道塞いだモン。
なのになんで。え、なんで。
最寄駅から大量の老人がこちらのチェックポイントへやってくる。
一瞬捕虜に見えた。
そこで知った"
途中下車を楽しむみんなでお散歩"という事実。
老人は楽しく電車で途中下車。
僕は老人が来るとふんで、公園で遊んでる小学生に変な目で見られつつ道に小細工しかけたり、競歩。
一瞬でいいから透明人間になれないかな。
"ホントに徒歩で来ちゃったんですか"ってボランティアのヤツうるせーよ。NPOに参加すっぞ。
気休めにかりんとうを渡すって嫌がらせですか。僕は喉と心を潤す飲み物が欲しいんです。
あぁーてかこれさ、ジョークだと思ってるかもしれないけど1割ぐらいホントだからね。
貴重な休日をドブに捨てたという話です、はい。
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